左官屋さんはどんな仕事?
左官とは鏝(こて)という道具を駆使した(塗りの)技術によって、建物の壁や床などを作る職人です。
建築工事において壁塗り、タイル貼り、レンガ積み、ブロック積み、床仕上げなどを専門とする職人。
【主な仕事】
木造住宅の場合:室内壁の漆喰、じゅ楽、珪藻土塗り、浴室のタイル貼り。外廻りでは壁、巾木床のモルタル、タイル、レンガブロック積みなどが主流。
鉄筋コンクリートの場合:室内、クロス、塗装下地塗り。外廻りでは塗装下地、階段モルタル仕上、タイル貼り
【使う道具】
- 材料を混ぜるモルタルミキサー他
- 壁塗り、タイル貼り他は鏝(こて)を使用する
- 作業に応じて鏝の種類が変わる(塗り付け鏝、中塗り鏝、仕上鏝、目地鏝、ブロック鏝他)
左官になるには?
左官になるために必要な資格はありません。数年でマスターできる仕事ではないので左官職人になる強い気持ちが必要です。
左官の会社に入り、社長や先輩から仕事を教えてもらい技能を覚えて一人前の職人となります。
①見習い工
入社し、会社内や現場、職業訓練校で先輩に仕事を教えてもらい覚える。(OJT教育)
▶三級左官技能士にチャレンジ
(高校・大学在学中に取得できます)
②技能士
自らの腕で建築物を創る魅力を感じる。建物が出来上がっていく工程にたずさわり、技能を磨いていく。
▶二級左官技能士にチャレンジ
③作業主任
第一線で中心となって働き、自分の腕を磨いていくとともに後輩を指導する立場になる。
▶国家試験である一級左官技能士にチャレンジ
④職長
現場で職長(責任者)として一つの現場を最後まで任されるようになる。会社の代表として現場を任されることは職人としての誇りです。
▶左官技能者の最上級の資格である基幹技能者を受験・取得
(現場において10年以上の経験、現場において3年以上の職長経験)
左官の1日
充実した勤務時間が過ごせて、1日はあっという間。家族団らんの時間がとれる働き方ができる職業です。
8:00 | ラジオ体操、朝礼、KY、ミーティング |
8:20 | 作業開始 ミキサーや撹拌機などを使って材料を練ります。何度か重ね塗りを行い、乾燥の度合いを見極めながら工程を進めていきます。 |
10:00 | 休憩 |
10:20 | 作業の再開 早朝からの作業を続けて行います。 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 午後の作業開始 午前中の作業を引継ぎ行いますが、外部作業の場合は天候や気温に大きく影響を受けることがある為、環境の変化には常に気を配る必要があります。 |
15:00 | 休憩 |
15:20 | 作業の再開 翌日の作業内容と効率を考え、進行状況とのバランスを見ながら作業の終了を見極めます。 |
17:00 | 作業終了 (掃除と片付けをして現場を離れます) |